水わさびは、わき水やきれいな流れがある場所で栽培するものです。わさびが育つために適(てき)した気温は13〜17℃で、直射(ちょくしゃ)日光が当たらず、夏涼(すず)しく、きれいで冷たいわき水が流れているところで栽培されます。生産量が多い県は、静岡県、長野県です。
畑わさびは、湿気(しっけ)が多く夏涼(すず)しい土壌(どじょう)で栽培するものです。涼(すず)しい気候を好み、直射(ちょくしゃ)日光を苦手とするため、森や林の日かげの場所などが適(てき)しています。作付け面積では水わさびとそれほど変わりませんが、収穫(しゅうかく)量では圧倒(あっとう)的に水わさびの方が多いです。作付けが多いのは、島根県、長野県、岩手県です。
ローストビーフの付け合わせなどに用いられている西洋わさび(フォースラディッシュ)は、長野県、埼玉県、北海道が主産地でしたが、現在(げんざい)は北海道でわずかに生産されている程度(ていど)です。わが国の西洋わさびの使用量の大半は、中国からの輸入でまかなわれています。
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静岡県の農業
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