明治政府による新しい国づくり

 義務教育の始まりだね。下の2つの絵を見比べると違いがよくわかるね。

 明治政府は、日本を近代化させるためには、国民に広く知識を与えることが必要だと考えたのよ。そこで、1872(明治5)年に学制を公布し、全国に小学校をつくり6歳以上の男女が身分に関係なく通うことを目指したのよ。

江戸時代の寺子屋の様子
(渡辺崋山 筆「一掃百態」
 画像提供:国立国会図書館

明治10年ごろの小学校の様子
(「小学入門教授図解」
 画像提供:国立教育政策研究所教育図書館

 

 

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明治時代を探るキーワード
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新しい政治の基本方針 ―五箇条の御誓文―
版籍奉還と廃藩置県
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徴兵令 1 富国強兵と徴兵制度
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殖産興業
文明開化
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国会開設に向けて 3 憲法制定に向けて
国会開設に向けて 4 第1回衆議院選挙の様子

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学制 その1




寺子屋から小学校へ

 寺子屋の方は、子どもたちはそれぞればらばらに勉強し、先生は、一人ひとりの勉強を個別に見てあげている感じね。一方、明治時代の学校では、子どもたちは、全員同じ内容の勉強を学び、先生は、全体を一斉に教えているね。