明治政府による新しい国づくり

五箇条の御誓文の内容

五箇条の御誓文




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 五箇条の御誓文には、明治政府の基本方針が示されていて、新政府が天皇を中心とした国づくりをするということを諸外国に示すことになったのよ。新政府軍による江戸城総攻撃予定日の前日に、当時16歳だった明治天皇が天地の神々に(ちか)う形で発表されたのよ。この五箇条の御誓文は、木戸孝允(きどかたよし)が中心となってつくられたものなのよ。

明治時代を探るキーワード
江戸から明治のころの欧米の様子1 産業革命がすすむ欧米
江戸から明治のころの欧米の様子2 19世紀後半の世界
近代化に尽くした人々1 お札のデザインになった明治時代に活躍した人々
近代化に尽くした人々2
新しい政治の基本方針 ―五箇条の御誓文―
版籍奉還と廃藩置県
古い身分制度の廃止 1 四民平等
古い身分制度の廃止 2 生活に困る士族
学制 1 寺子屋から小学校へ
学制 2 学校に通えない子どもたち
徴兵令 1 富国強兵と徴兵制度
徴兵令 2 徴兵制度と西南戦争
地租改正 1 米からお金へ
地租改正 2 地券を見てみよう
地租改正 3 税をお金で納めるようになった理由
殖産興業
文明開化
国会開設に向けて 1 士族の反乱や一揆の多発
国会開設に向けて 2 武力から言論へ
国会開設に向けて 3 憲法制定に向けて
国会開設に向けて 4 第1回衆議院選挙の様子
元の文章 現代の言葉に訳したもの
一、広ク会議ヲ(おこ)シ万機公論ニ決スヘシ 広く会議を開いて、すべて政治は人々の意見によって行われるべきである。
一、上下心ヲ一ニシテ盛ニ経綸(けいりん)ヲ行フヘシ 上の者も下の者も心を合わせて国を治め人々の生活を安定させる政策を行うべきである。
一、官武一途(いっと)庶民ニ至ルマデ各其ノ志ヲ()ゲ、人心ヲシテ()マサラシメン事ヲ要ス 公家も武家も庶民にいたるまで、それぞれの意志がとげられるようにし、人々が失望したりやる気を失うようなことがないようにすべきである。
一、旧来ノ陋習(ろうしゅう)ヲ破り、天地ノ公道二基クヘシ 今までの悪い習慣(ここでは攘夷(じょうい)のこと)をやめ、国際法に基づいて行動していくべきである。
一、知識ヲ世界ニ求メ大ニ皇基(こうき)振起(しんき)スヘシ 知識を世界に求め、天皇による統治の基礎を奮い起こすべきである。

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新しい政治の基本方針 −五箇条の御誓文−