3 いろいろな方法で調べてみよう その1
まずは下調べをしよう
調査計画を立てたら、まずは下調べに入ります。下調べとは、調べたいことについて、知っておく必要のある基本的な情報を集めることです。たとえば、ある人物について調べるときには、その人の生まれた年や場所、その人に関係のある出来事が起こった年や場所などがそれにあたります。
基本的な情報を集めるときには、まずは図書館にある本や、インターネットを活用して調べると良いでしょう。
基本的なことがわかったら、疑問に思うことや調べてみたいことを書き出しておきましょう。
図書館の本を使って調べる
調べ学習のポイント
- はじめは百科事典で調べてみると良いでしょう。わかりやすくまとめてあります。
- もう少しくわしく知りたいことは、歴史事典や人物事典などから調べると良いでしょう。
- 小さい子どもが読むような本の中には、歴史や社会のしくみについてとても分かりやすく説明している本もあります。児童書が置かれている棚も見てみましょう。
- マンガの中にも、歴史的な事実に基づいて描かれたものも多数あり、とても参考になります。
- 地域の正確な地図で、調べたいことと関係がある場所を確認しましょう
- 分かったことや疑問に思ったことは、ノートにメモをとっておきましょう。
- 「本の題名」「著者名(本を書いた人の名前)」「発行所(その本を出版している出版社など)」も一緒に記録しておきましょう。
- 本の内容をそのまま写すのではなく自分のことばでまとめ直しましょう。
テーマを選ぶときに、図書館や近くの博物館などに、そのテーマに関連した本や資料がそろっているかどうか確認しておこう。調べるための本や資料がたくさんあると、「調べ学習」も順調に進むよ。
下調べをしていると、すでに決めたテーマよりも、もっと魅力的なテーマを見つけることもあるよ。そのときは、新しいテーマで調べなおすのもいいね。下調べは、これからの調査の方向を決める大事なステップだから、しっかり調べようね。
注意とマナー
- 図書館では、静かに調べましょう。
- 本は大切に扱い、読んだ本は、もとの場所に必ず戻しましょう。
- また、本を借りる場合には、図書館の係の人に申し出て、手続きをとりましょう。
インターネットを利用して調べる
調べ学習のポイント
- ※検索エンジンと呼ばれる、検索専用のホームページから調べます。
(※yahoo(ヤフー)やgoogle(グーグル)などがあります) - 子どもむけの検索ページもあります。
(「キッズgoo」や「yahooキッズ」などがあります) - 情報を検索するときには、調べたいことについてのキーワードを入力します。
- 文章で入力するのではなく、キーワードで入力すると、ほしい情報が手に入りやすくなります。
- 目的の情報が手に入るホームページを見つけたら、ブラウザソフト(ホームページを見るためのソフト)の「お気に入り」または「ブックマーク」に登録しておきましょう。次に同じページを調べるときに便利です。
注:学校や図書館のパソコンの場合は、「お気に入り」に登録してはいけない場合もあります。その場合は、アドレス(ホームページの住所のようなもの。「http://」で始まる)を紙にメモしておきましょう。 - 目的のページに「リンク集」があれば、その「リンク集」に登録されているページも開いてみましょう。「リンク集」は、関連した情報を提供してくれる他のページにリンクがつながっています。一つのホームページから、いろいろなホームページを調べることができます。
- 必要な情報は、ファイルに保存しておきましょう。ブラウザソフトの「名前をつけて保存」の機能を使って、ホームページ全体を保存できます。
注:学校や図書館のパソコンの場合は、保存をしてはいけない場合もあります。
インターネットはとても便利ですが、ネット上の情報の中には、不確かな情報や誤った情報もたくさんあるんだ。ネットの中の情報をうのみにせずに、その情報が正しいものかどうか、教科書や参考書、その他の資料などでも確かめよう。