1 テーマを決めよう
テーマを決めるには
学校で学んだ歴史の中で自分が興味をもったもの、疑問に思ったことを調べてみるとさらに「歴史のおもしろさ」を知ることができます。まずは、自分の興味・関心があることがらや、疑問や不思議に感じたことがらなどを書き出して、その中から調べてみたいと思えるテーマを選びましょう。この段階では、大まかなテーマでも大丈夫です。調査が進むうちに、具体的なテーマが見えてきます。
テーマの中には、調べることがとても難しいテーマもあります。難しいテーマに挑戦することも大事ですが、自分が「どこまで調べられるか」よく考えて、テーマを選びましょう。また、逆に、すぐに答えが出てしまうようなテーマを選ぶと、研究が深まらず、かえってまとめることが大変になる場合もあります。友達と話し合ったり、先生や家族に相談したりしながら、テーマを決定しよう。
歴史の「調べ学習」のテーマ、二つのタイプ
歴史の「調べ学習」のテーマには、大きく分けて二つのタイプがあります。ひとつは、歴史上のできごとについて、「その時何が起こったのか(何があったのか・どんな様子だったか)」ということを調べてまとめるタイプのテーマです。もう一つの方法は、「なぜ、そうなったのか」ということを追求するタイプのテーマです。
わかりにくいと思うので、具体的な例を示しましょう。
「何が起こったのか(あったのか)」を調べるタイプのテーマの例
- 駿府城について
- 三方原の戦いについて
「なぜ、そうなったのか?」を考えるタイプのテーマの例
- なぜ、徳川家康は駿府城に隠居したのか
- なぜ、徳川家康は三方原の戦いで敗北したのだろうか
「何が起こったのか」を調べるタイプのテーマでも、調べ学習が進むうちに、様々な「なぜ?どうして?」に出会うことでしょう。また、「なぜ、そうなったのか?」を考えるタイプのテーマでも、史実をていねいに調べることをしなければ、「なぜ?」の答えは出てこないでしょう。つまり、歴史の「調べ学習」には、「何が起こったのか」を調べることも、「なぜ、そうなったのか」を考えることも、どちらも同じくらい大切なことなのです。
みなさんは、どちらのタイプのテーマで「調べ学習」を進めますか?