江戸時代を探る!

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江戸幕府が265年間も続いた
 のはなぜだろう
 
江戸時代を探るキーワード
  有力者を滅ぼす 
  幕府の仕組みの工夫 
  大名の統制 
  身分制度の確立 
  貿易の統制と独占 
  幕府の豊かな財源
  交通網の整備 
  広大な直轄領 
  キリスト教対策 

幕府が直接支配していた土地は、どんな場所なの?

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広大な直轄領(ちょっかつりょう)

  幕府が直接支配する土地(天領(てんりょう)幕領(ばくりょう)などとよぶ)は、政治的・経済的に重要なところなのだ。下の地図を見てごらん。例えば、大阪は豊臣氏ゆかりの土地であるし、「天下の台所」と呼ばれるほどの商業都市だ。京都には天皇が住んでいたし、駿府は家康公が長い間住んでいた土地だ。長崎は貿易で重要である。伊豆では金石見(いわみ)では銀が採れる。足尾(あしお)では銅が採れる。いずれも、幕府にとって重要な場所なのだ。
  軍事的に重要な場所も、幕府が直接支配することが多かった。例えば、幕末にロシア船の来航が活発になると、蝦夷地(えぞち)(現:北海道)防衛のために、幕府は松前藩から領地を取り上げ、直轄領にしているよ。