民主政治と選挙
選挙と代議員
議会制民主主義の下では、国民の意見を政治の場で代弁する代議員の存在が重要です。代議員は、国民の中から選挙を通じて民主的に選ばれます。
選挙の4原則
民主的な選挙が行われるためには、以下の4つの原則が守られることが重要です。
1.普通選挙
財産や性別に関係なく、選挙権があたえられます。わが国でも、1925年以前は、一定額以上の納税をする男子にだけにしか選挙権が認められていませんでした。しかし、選挙権が財産や性別などで制限されている選挙では、国民の意思を政治に生かすことはできません。ですから、財産や性別の制限がない普通選挙が大切なのです。
2.平等選挙
一人一票を平等にあつかいます。日本国憲法では、選挙人の資格を人種、信条、性別、社会的身分、門地、教育、財産、収入によって差別してはならないと定めています。
3.秘密選挙
投票の秘密を守るために、無記名投票で行われます。現代の民主政治のもとで行われる選挙では、秘密選挙は当たり前のことですが、明治時代の第1回衆議院議員総選挙では、警察官や立会人の監視のもとで、住所・氏名を書いて印鑑を押して一票を投じるというものでした。
4.直接選挙
選挙権を持っている人が、議員を直接選出します。
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