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経済島の大冒険 1 経済ってなに? 独占とは |
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独占について詳しく教えて! | ||||
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市場経済のもとでは、原則としてだれもが自由に経済活動ができる。だが、そこには価格や品質などで厳しい競争が待っている。だれだって、できれば競争なんてやりたくはない。自分の決めた価格でモノやサービスが売れたら、どんなにもうかるだろう……と思う。 では、自分の好きなように価格が設定できるようにするためにはどうすればいいと思う? |
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競争相手と相談して価格を決めればいいよ。 いっそのこと、競争相手を倒してしまえばいいのではないかな? |
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そうだね。競争相手と相談したり、競争相手そのものを倒したりして、自分の好きなように価格を決められる状態を独占というんだ。独占には、さまざまな形がある。下の図は、独占の形態を示したものだ。 | ||||
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独占が成立すると、どんな問題がおこるの? | ||||
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独占が進み、適正な競争が行われなくなると、生産者のいいなりで価格が付けられるから、価格は上昇する。また、モノやサービスの品質も低下し、場合によっては技術革新の速度も遅くなる。消費者にとっては困ることばかりだ。だから、日本では、独占禁止法という法律が制定され、公正取引委員会によって、市場は常に監視されているんだ。 | ||||
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いくら自由な経済活動が保証されているとはいえ、何でも自由というわけではないんだね。 | ||||
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アダム=スミスの生きていた時代には、政府は、民間の経済活動に対し、あまり口を出さないことが理想だった。これを自由放任主義と呼ぶ。しかし、自由放任の結果、競争に勝ち抜いたごく一部の大企業によって市場が独占されたり、需要と供給のバランスが崩れて経済が混乱したりしたので、現代では、政府が経済活動に介入することは当たり前になっている。中でも、景気対策は政府の重要な仕事だ。 次のページでは、景気について説明しよう。 |
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