あすなろ学習室社会のページ経済島の大冒険経済ってなに?

経済島の大冒険 1 経済ってなに?
経済ってなに?
 経済って聞くと、とっても難しいことのように感じるなあ。

 難しく考えることはないよ。ぼくたちは、普段の生活において、経済活動にかかわっている。例えば、食事をしたり、服を買ったり、床屋さんで髪を切ってもらったり、バスに乗ったりするのも、みんな経済活動の一部だ。
 人々には、さまざまな欲求がある。おなかがすいたからカレーライスが食べたいとか、寒くなったから暖かいコートが欲しいとか……。欲しいものを手に入れるためには、お金を出して買わなくてはいけない。この「欲しい!」と思う気持ち(経済学ではニーズとか欲求と言われる)が、経済活動の出発点だ。
 さて、モノやサービスを欲しがっている人がいるならば、その人のニーズにあったモノやサービスを提供すれば、もうかるね。こうして人々のニーズや欲求に対して生産が行われる。ニーズにそって作られた生産物は、欲しい人によって消費される。このとき、生産物と交換でお金(貨幣)が生産者に渡る。この生産と消費のくり返しが経済活動だ。また、お金がなかだちをする経済のしくみを貨幣経済と呼ぶんだ。
>>>ミニ解説:生産物

 だれが経済をうごかしているの?

 世の中には、経済活動を行うまとまりが3つある。「家計」「企業」「政府」だ。これらを「経済の三主体」と呼ぶんだ。右の図は、「経済の三主体」における「お金」やモノ・サービスの流れについて表したものだ。これら3つの経済主体の間を、お金は巡っているんだよ。
 また、この図では省略されているが、それぞれの経済主体の間をとりもつようにして、「銀行」が金融の面から、経済活動を支えているんだよ。
 ところで、経済活動は「モノやサービスを売ったり買ったりすること。」が繰り返されているね。モノやサービスが売買される場所を「市場」(しじょう)と言い、市場での取引が主体となって成り立っている経済のことを「市場経済」と呼ぶんだ。「市場経済」については、次のページで説明しよう。
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