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エンドウの種子の形を決める遺伝子には、形を丸くする遺伝子としわにする遺伝子があります。これらの遺伝子は1つずつ対になる染色体に含まれています。いま、種子を丸くする遺伝子をA、しわにする遺伝子をaとすると、遺伝子の持ち方は左図のようにAA、aa、Aaの3とおりがあります。 |
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一般に1つの形質を支配する遺伝子には強弱があり、強い方の遺伝子が1つでもあると、その遺伝子が決める形質が現れます。
種子の形を丸くする遺伝子Aは、しわにする遺伝子aよりも強いので、Aが1つでもあれば種子の形は丸くなります。
したがって、 ・AAとAaは種子が丸くなる。 ・aaのみ種子がしわになる。 |
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対になる染色体は、減数分裂のとき必ず2つに分かれて別々の細胞に入ります。したがって、卵細胞や精細胞に含まれる種子の形を決める遺伝子は1つずつになります。
つまり、 ・AAの個体はAが含まれた生殖細胞のみをつくる。
・aaの個体はaが含まれた生殖細胞のみをつくる。
・Aaの個体はAが含まれた生殖細胞とaが含まれた生殖細胞を1:1でつくる。 |
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卵細胞と精細胞が受精すると、細胞中には再び染色体の対ができます。したがって、1細胞に含まれる種子の形を決める遺伝子も2つに戻ります。 |