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有性生殖と無性生殖の比較
有性生殖 無性生殖
増殖の能率 能率が悪い ×
・雄と雌が出会わないと子をつくれない。
・卵(卵細胞)や精子(精細胞)などの生殖細胞をつくる必要がある。
能率がよい 
・1個体で子をつくれる。
・体の一部が分離して子ができるので、わざわざ生殖細胞をつくる必要がない。
遺伝子の構成 新個体の遺伝子は、両親のものを半分ずつ受けつぐので、いろいろな組み合わせができる。親や兄弟と同じではない。 新個体の遺伝子は親とまったく同じ。
形質 新個体の形質はさまざま。親や兄弟とすべての形質が同じになるわけではない。 新個体の形質は親とまったく同じ。
様々な環境に
対する適応力
適応力が大きい 
・個体により少しずつ形質が違うので、様々な環境に適応していくことができる。
適応力が小さい ×
・すべての個体の形質がまったく同じなので、生育環境が変化すると全滅するおそれがある。
補足           
 暑さに強いもの、寒さに強いもの、乾燥に強いもの・・・さまざまな形質を持った個体が混ざっていれば、多様な環境に適応していく可能性が広がります。また、たとえ生育環境が変化しても、その環境に適した形質を持つ一部の個体が生き残り、子をつくることによって全滅せずにすみます。

 有性生殖と無性生殖どちらも有利な面と不利な面があります。どちらがすぐれているとはいえません。有性生殖と無性生殖の両方を行う生物は、両方を行うことによって、それぞれの生殖方法の不利な面を解消しているとも考えられます。
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