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富士山 〜山すその蝶たち〜

 

富士山麓を歩くと出会える様々な蝶ををご紹介します。

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バタフライウォッチング

富士山に春、夏、秋と季節ごとに訪れると、その自然の美しさに感動します。 季節ごとに違う風景がそこにあり、違う蝶たちとの出会いがあります。

ウラゴマダラシジミ

イボタのの木に止まるウラゴマダラシジミ。

5月中ごろから年1回発生する初夏のシジミチョウ。シジミチョウの中では大型でハマグリぐらいのイメージ。イボタノキを食草とする樹林性の蝶です。
年1回しか発生しないため見落とすことが多いかもしれませんが、初夏を彩る美しい蝶です。富士山麓では広く分布しているため、出会うう機会も多いでしょう。平地よりも二・三週間、遅れて発生します。

キアゲハ

緑の地に黒いしま、そしてそのしまにオレンジの点を並べた幼虫がニンジンやパセリの葉っぱについているのをを見たことがあるでしょう。それは、アゲハとよく似たキアゲハの幼虫です。 キアゲハは、富士山麓ではシシウドという野生の植物につきます。山の頂上などかなり高いところに集まる習性があるので、富士山でも2千メートル以上のところでも出会えるかもしれません。

ミヤマカラスアゲハ

 日本で一番美しい蝶といわれることもあるこの蝶は、富士山麓でよく見られます。山道の水溜り付近で吸水するのは決まって雄です。春に出る春型は小型で色合いが特に美しく、夏は一回り大きな夏型がでます。
 

ホシミスジ220

コミスジに良く似ていますが翅の裏面内側の星のような黒い斑点で区別することができます。春と夏の2回出現するこの蝶は、静岡県では局地的に分布しています。確実に目撃できるのは富士山麓のみといってよいでしょう。

ウラギンヒョウモン

500メートルぐらいの山に行くとよく見られるヒョウモンチョウのひとつです。ヒョウモンチョウを区別するには、翅の裏側をよく見ることが大切です。富士山麓でも初夏から夏にかけてよく見かけます。

アサマイチモンジ

イチモンジチョウに良く似ていますが、慣れてくれば前翅の白紋の位置で区別することができます。春から秋にかけて3回出現するこの蝶は、浅間山で発見されたことからこの名がつきました。
食草はスイカズラで、静岡県には局地的に分布しています。富士山麓ではイチモンジチョウと混じって飛んでいることもあります。

ウスバシロチョウ

シロチョウ科に似ていますが、実はアゲハチョウ科の蝶です。ウスバアゲハという呼び名もあります。低山地に多く5月頃山里の葱坊主によくとまっているのを見かけます。食草はケシ科のムラサキケマンです。近年数を増やしているようで特に富士山麓では以前より多く見られるようになりました。