光技術というと、あまりなじみのないもののように感じますが、CDの読み取り装置や、光学式マウスなど意外と身近なところで活躍している技術です。浜松と光技術のつながりは大正時代にさかのぼります。大正15年(1926年)、浜松工業高等専門学校(現在の静岡大学工学部)の高柳健次郎博士が、世界で初めてブラウン管による電子式受像に成功したのです。その功績をたたえ、高柳博士は「テレビの父」と呼ばれています。以来、浜松では光技術に関する研究が続けられてきました。近年、特に注目されるのは、医療分野への応用です。例えばX線装置やCTスキャンなどの医療器具に、浜松発の光技術が生かされています。