この時代に、土地は「一所懸命」と命をかけて、守ろうとしていた。
頼朝は、御家人の土地を守ったり、手柄によって新しい領地をあたえたりしたんだ。これが、御恩。
その代わりに、御家人は、戦いの時には、「いざ鎌倉」と家来をひきつれてかけつけ、幕府のために命がけで戦ったんだ。これが奉公なんだ。
じゃあ、幕府のしくみは、どうなっていたの?
有力な御家人は、守護や地頭という役人に任命されたんだ。
土地を仲立ちとして、御恩と奉公の関係で結ばれていたんだ。
鎌倉には、侍所、政所、問注所という役所がおかれた。頼朝が開いたこれらの役所を鎌倉幕府というんだ。こうして、武家社会のしくみが整い、公家に代わって、武士が中心となって世の中を動かすようになっていったんだよ。
土地を仲立ちとして、御恩に対して奉公で報いる、将軍と御家人の関係を封建制度というんだよ。
将軍と御家人は、どのような関係で結ばれていたの?