経済島の大冒険 3 企業の役割 株式の売買と証券取引所 |
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株式はどうやったら買えるの? | ||||
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株式は、自由に買ったり売ったりすることができるものなんだ。そして、その株式を売買するところが株式市場だ。株式の取引価格(株価という)は、その株式の人気によって上下するんだ。経営状態が良く将来の成長が見込める企業の株式は欲しい人が多いから、市場原理が働いて株価は上がる。経営状態が悪く将来の成長もあまり期待できない企業の株式は欲しい人も少ないから、株価も下がるというわけだ。 その売買を取り仕切っているのが証券取引所というところだ。東京証券取引所(東証)という名前を聞いたことがあるだろう。日本には、東証のほかに大阪や名古屋、福岡などに証券取引所がある。証券取引所では、全国の株を売りたい人と買いたい人の仲介をする。株式の売買注文は、毎分毎秒のようにあるので、株価もめまぐるしく上下する。 |
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なるほど、だったら、株価が安いときに買って、高いときに売ればもうかるよね。 | ||||
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確かにその通りだけれども、ちょっと待って。そもそも、株式を買うということは、その会社に投資するということだ。そのことを忘れて、目先のお金もうけだけを考えて取引するのは問題だね。 実際に、1980年代後半から90年代初頭のバブル経済のころには、ゲームのように株式を売買してお金もうけをする人が急増して問題になった。いわゆる「マネーゲーム」のような状態になったんだ。さらに最近は、インターネットの発達で、自宅のパソコンから株式の売買ができるようになり、さらにこうした傾向に拍車がかかっている。 株式投資に限らず、行き過ぎた投機は、経済を混乱させる。単なるお金もうけではない、冷静で正しい「投資」が大事だね。 |
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静岡県総合教育センター