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減数分裂と遺伝子
減数分裂や受精によって遺伝子はどのように親から子に受けつがれるのでしょうか。
 遺伝子は染色体に含まれています。有性生殖では減数分裂によって卵(卵細胞)と精子(精細胞)がつくられます。 

 その結果、卵には母親が持つ遺伝子の半分が、精子には父親が持つ遺伝子の半分が含まれていることになります。卵と精子が受精すると、両親の遺伝子を半分ずつ持つ受精卵ができ、受精を通して両親の遺伝子が子に受けつがれていきます。

 どのような生物でも形質には多くの種類があります。個体の特徴は様々な形質の組み合わせで決まります。有性生殖の場合、父親から受けついだ遺伝子と母親から受けついだ遺伝子の組み合わせが様々になるため、同じ親から生まれた子でも異なる様々な形質を持つことになります。

 これに対して、無性生殖では親の体の一部から子ができるので、減数分裂も受精も起きません。子は親とまったく同じ遺伝子を受けつぐことになります。
 したがって、親と子の形質はまったく同じになります。

・有性生殖で生まれた子は両親の遺伝子を半分ずつ受けつぐ。様々な遺伝子の組み合わせができるので形質も様々になる。
・無性生殖では親の遺伝子がそのまま子に受けつがれる。形質は親とまったく同じ
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