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減数分裂と染色体数
有性生殖で受精が起きるとき、子の染色体数が親の2倍になってしまわない理由を考えてみましょう。
 実は、有性生殖において卵や精子ができるときには、普通の細胞(体細胞)が行う体細胞分裂とは異なり、染色体数が半分になる特別な細胞分裂が起きているのです。 この細胞分裂を減数分裂といいます。
 
 例えば、ヒトの場合体細胞の染色体数が46本なので、減数分裂によってつくられた卵と精子には、その半分の23本の染色体が含まれています。エンドウの染色体数は14本なので、エンドウの卵細胞や精細胞には7本の染色体が含まれています。


 左図はヒトの染色体数の変化を示しています。減数分裂によって染色体数が半分になった卵と精子が受精すると、再び染色体数は親(体細胞)と同じ元の数に戻るのです。
 これに対して、無性生殖では親の体の一部から子ができるので、減数分裂や受精は起きません。
 子の染色体数はもちろん親と同じです。

                     (胞子生殖をのぞく)
減数分裂や受精によって、遺伝子はどのように親から子に受けつがれるのでしょうか。
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