■ 信号を伝えるしくみ
意識して起こす反応
前ページの手をにぎられたらとなりのヒトの手をにぎっていくという実験において、信号はどのように伝わるのだろうか。
うっかり熱いものに手がふれ、熱いと感じる前に手を引っ込めた
 この反応のように、刺激に対して、意識とは無関係に起こる反応を反射といいます。
 
・この場合、信号は左図のようにせきずいから直接手の筋肉に伝えられるため、信号が大脳まで伝わる時より、ずっとすばやく反 応が起きます。
・信号はせきずいを通って大脳へも伝わりますが、 熱いと感じるよりも先に反応が起きます。
 
 反射はすばやく起こることで、体を危険から守ったり、体の働きを調節したりするために役立っています。
・まわりの明るさによってひとみの大きさが変わる。
・食べ物を口に入れるとだ液が出る。
・気温が変化しても、体温を一定に保つ。
 これらはみな無意識に起こる反応で、反射に含まれます。