■ 信号を伝えるしくみ
意識して起こす反応
前ページの手をにぎられたらとなりのヒトの手をにぎっていくという実験において、信号はどのように伝わるのだろうか。
手をにぎられたら、となりのヒトの手をにぎるという実験をまとめてみます。
 
次の表は定規が落ちた距離と反応時間の関係を示しています。落ちた距離をYcm、つかんだ時間をt秒とすると、次の式が成り立ちます。
にぎられたという感覚(圧力)が皮ふの感覚点で受けとられ信号に変えられる。
     ↓
信号は感覚神経を通って大脳に伝えられる。
     ↓
大脳では、信号の内容を判断し、どのように反応するかを決める。
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大脳からの信号は、運動神経を通して手の筋肉に伝えられる。
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手の筋肉が収縮し、となりの人の手をにぎる。
意識して起こす反応は次のようにまとめることができます。
刺激感覚器官大脳筋肉など反応
感覚神経   運動神経
 
意識して起こす反応においては、信号が大脳まで伝わる
次のページでは、無意識のうちに起こる反応について見てみよう。