俳句はいくは,五・七・五の17音で表現される,日本独特どくとくの詩です。 【もんだい】 松尾芭蕉まつおばしょうがつくった,静岡ゆかりの俳句はいくを声に出して読んでみましょう。
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① 梅若菜うめわかな まりこの宿の ととろ汁じる
② 駿河路するがじや 花橘たちばなも 茶の匂におひい
③ 五月雨さみだれの 空吹ふきおとせ 大井川
松尾芭蕉は,江戸時代の初めころ,たくさん俳句をつくった人です。
① 梅若菜 まりこの宿の とろろ汁 うめわかな まりこのしゅくの とろろじる
梅の花がさき,若葉ももえ出て,丸子まりこの宿では,名物のとろろじるがうまいことだろう。 *松尾芭蕉まつおばしょうが,別れる弟子でしにおくった俳句はいくです。
② 駿河路や 花橘も 茶の匂ひ するがじや はなたちばなも ちゃのにおい
新茶のにおいにまぎれて,香り高い橘たちばなの花も茶のにおいがするよ。
③ 五月雨の 空吹きおとせ 大井川 さみだれの そらふきおとせ おおいがわ
・むかし,橋のかかっていない大井川は,たくさんの水が流れていて,わたるのが大変だったんだよ。 ・五月雨は,6月ごろに降り続く雨のことだよ。