あすなろ学習室国語の部屋古典の部屋(中学校)>芭蕉の世界

芭蕉の世界 4 答え・解説

@  此(この)木戸 錠(ぢやう)のさされて 冬の月 
      切れ字            季語 季節:冬

 この城門には錠がしっかりかけられていて, 空には寒々とした冬の月が輝いている。

A (むめ)一輪 一輪ほどの あたたかさ
季語 季節:春              切れ字なし

 *「むめ」とは「うめ」のことです。

 梅のつぼみが一輪咲いた。その花を眺めると, 春のいぶきが感じられることだ。
 *梅を「寒梅」として, 冬の俳句と考える解釈もあります。

B 岩はな ここにもひとり の客
  切れ字        季語 季節:秋

 月の美しさに誘われて歩いていると, この岩の先に同じように月を愛(め)でている風流な人がひとりいたことよ。

C 叱(しか)られて 次の間へ出る 寒さ かな
           季語 季節:冬 切れ字

 師(芭蕉)にしかられて, 人気のない次の間に出ると, 寒さがひときわ身にしみるなあ。