あすなろ学習室国語の部屋古典の部屋(中学校)>徒然草


徒然草(つれづれぐさ)1 答え・解説

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【現代語訳】

 仁和寺にいる法師が,年を取るまで石清水八幡宮にお参りしなかったので,残念に思って,あるとき思い立って,ただ一人で歩いてお参りした。(石清水八幡宮の下社である)極楽寺・高良神社などにお参りして,これだけだと思いこんで帰ってしまった。
 仁和寺に帰り,仲間に向かって「長年思っていたことを果たしました。(石清水八幡宮は)うわさに聞いていた以上に尊い様子でした。それにしても,参拝しているどの人も山へ登っていったのは,(山の上に)何があったのでしょうか。知りたかったのですが,神様(石清水八幡宮)にお参りすることが本来の目的だと思って,山までは見ませんでした。」と言ったのである。
 少しのことにも,その道の指導者はあってほしいものである。

吉田兼好(菊池容斎・画、明治時代)