あすなろ学習室国語の部屋古典の部屋(中学校)>枕草子


枕草子(まくらのそうし)2 答え・解説


@ 元日
A 上巳(じょうし)の節供
B 端午(たんご)の節供
C 七夕(たなばた)の節供
D 重陽(ちょうよう)の節供

 *本来の五節供ならば,正月(一月)は七日の「人日(じんじつ)」。


【口語訳】

  正月一日・三月三日は,とてもうららかである(のがよい)。
  五月五日は,一日中雲っている(のがよい)。
  七月七日は,(日中は)ずっと曇っていて,夕方に(ようやく)晴れた空に,月がたいそう明るく,
 星がはっきり見えている(のがよい)。   
九月九日は,夜明け前から雨が少し降って,菊の露もたっぷりと(あるので),(花に)かぶせた綿 などもよく濡れて,(菊の花の)移り香がもてはやされる(のもよい)。朝早くに(雨は)やんでし まったが,まだ曇っていて,ともすれば強く降ってきそうに見えるのも趣がある。
                                                                         (第七段)


四角形吹き出し: 清少納言はこんなふうに感じたんだね
 例えば…
端午の節供は曇り…
 端午の節供は菖蒲(しょうぶ)の節供とも言い、菖蒲の花を飾ったり、菖蒲の葉を風呂に浮かべたりします。菖蒲の香りを長持ちさせるには, 晴れよりも曇りの方が良いのでしょう。

 
 七夕は日中は曇りで夕方から晴れ…
牽牛(けんぎゅう)が織女(おりひめ)に会えるか,どうか,はらはら心配するのが楽しいのでしょう。

 
 重陽は夜明け前から雨…
 重陽の節供に,「菊の着せ綿」と言って,菊の花に綿をかぶせ,その露のしめりで身体をふくと長生きできるという言い伝えがあります。