森林は、土の中や植物の根の間などに大量の雨水をたくわえることができます。森林は、たくわえた雨水を少しずつ川に流すことで洪水を防ぐとともに、雨が少ない時期でも川の水がひあがってしまわないように調整してくれているのです。まさに森林は「天然のダム」です。
また、森林にはたくさんの生き物が暮らしていますが、それらの生き物が死ぬと、び生物によって分解され、他の生き物の栄養分になります。森林で作られた栄養分は、川を下って海に流れ出し、魚や海草の栄養分となります。
つまり、森林は農業にとっても漁業にとっても、とても大切な場所なのです。だから、森林が荒れてしまうと、河口近くで行っている養殖のカキや魚に栄養分が十分行きわたらないことが心配されています。
そこで、写真のように漁師さんが未来の大漁に期待をして、木を植えるなどをして森を元気にしているのです。