旧エンバーソン住宅
区分:国登録有形文化財 所在地:静岡県静岡市駿河区
明治時代の宣教師の住まい
旧エンバーソン邸は、カナダからキリスト教伝道のため日本に派遣されたロバートエンバーソン師の自邸として、明治37年(1904)に静岡市葵区西草深に建てられました。この建物は、エンバーソン師の帰国後も代々の宣教師や牧師の住まいとしてその役目を果たしてきました。昭和62年4月から一般公開されています。
建設当時のエンバーソン邸は、洋風のフェンスに囲まれた敷地内にテニスコートやキリスト教学生会寄宿舎などが併設されていました。また、食堂につながる厨房(ちゅうぼう)や食器庫・和室を伴う別棟を伴っていました。
一階には、ポーチのついた玄関やバルコニー、二階には玄関上に突き出した小さなバルコニーやサンルームが配され、南向きの屋根には屋根裏窓が設けられています。ペイントされた下見板張の外壁やポーチとバルコニーのアーチなどの洋風仕様と桟瓦葺き(さんがわらぶき)の和風仕様とが融合した明治時代の洋館建築独特の雰囲気を醸(かも)し出しています。
明治・大正・昭和の各時代の移り変わりを見ながら、平成の世に至った旧エンバーソン住宅は、静岡市内に現存する数少ない明治時代の西洋建築物であり、また、県内に残る唯一の外国人宣教師住宅でもあります。(静岡市ホームページ一部引用)
旧エンバーソン住宅
旧エンバーソン住宅玄関
旧エンバーソン住宅
西洋風建築と和風建築の融合した明治時代の洋館建築を訪ねてみよう。
現地への行き方
- 交 通
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静岡駅前バス乗り場から静岡鉄道バス
「動物園」線 「日本平動物園」下車
または「静岡日本平」線 「動物園入口」下車
徒歩5分 - 開館時間等
- 土曜日・日曜日・祝日(年末年始を除く)の
午前9時〜午後4時30分 - お問合先
- 〒420-8602 静岡市葵区追手町5番1号 生活文化局 文化スポーツ部 文化財課 TEL054-221-1066(総務担当)