静岡県西部の文化財

遠江国分寺跡(とおとうみこくぶんじあと)

区分:国指定 特別史跡 所在地:静岡県磐田市

約1300年前に建てられた歴史ある寺院跡

1951(昭和26)年に全国の国分寺調査に先がけて発掘調査が行われ、1952(昭和27)年、国指定の特別史跡(国宝と同格)となりました。この結果、遠江国分寺の中心となる箇所(かしょ)には、南より南大門、中門、金堂、講堂が一列に並び、金堂と中門をめぐる回廊(かいろう)の西外側に塔があることがわかりました。

1968(昭和43)年〜1970(昭和45)年にかけて整備がなされ、往時の建物の基壇(きだん)などが復元されました。近年これらの建物を取り囲んでいる東西180m南北253mの範囲に垣がめぐらされていることもわかってきました。 (現地説明板参考)

遠州国分寺跡

遠州国分寺跡

遠州国分寺跡

塔跡(礎石が見えます)

当時の想像図(現地説明板)

当時の想像図(現地説明板)

ビーンズくん

聖武天皇は、741(天平13)年に、仏の力を借りて飢饉(ききん)・疫病(えきびょう)などから国を守ろうとして、全国に国分寺・国分尼寺(こくぶんにじ)を建てる命令を下しました。国分寺・国分尼寺は、全国60数か所に建てられました。

2008(平成20)年8月20日から2009(平成21)年1月末まで、発掘調査が行われました。このように、遺跡では、時々、発掘が行われます。遺跡を訪れる前に事前に確認をしておくと、もしかしたら発掘している様子が見られるかもしれないよ。また、現地を訪れたときに、調査担当職員の方がいたら、いろいろと質問をしてみよう。親切に説明してくれるよ。

現地への行き方

遠州国分寺跡周辺地図
交  通
JR磐田駅から徒歩約10分
お問合先
磐田市教育委員会 文化財課
(磐田市埋蔵文化財センター内)
受付時間 午前8時30分〜午後5時15分
休日 土・日曜日,国民の祝日(休日),
年末年始
TEL 0538-32-9699