上のグラフを見ると、南アメリカでは森林面積が大きく減少しているのがわかります。
アマゾン川流域に広がる熱帯林は、日本の13倍の面積があり、この熱帯林が吸収する二酸化炭素は地球全体の3分の1に達します。しかし、1970年代から熱帯林の開発が本格的に始まり、多いときは1年間に日本の四国の面積以上の熱帯林が失われていました。
アマゾンの熱帯林が失われていく原因は、ブラジルの経済成長と大きく関連があり、次のような原因があるといわれています。
・都市部からの家を持たない人々の入植
・地下資源の開発
・大規模な道路の建設
・不法な伐採や焼き畑
・輸出用の大豆や食肉を生産するための畑や牧場の増加
2008年、ブラジルはアマゾン川流域での森林伐採を、10年間で70%減らす計画を立てました。また、ブラジルでは世界最大の生産量をほこるサトウキビをつかって、バイオエタノールという環境にやさしい燃料を生産し、環境保全の取組を進めています。
日本は、国土の多くが森林ですが過去40年間森林面積に変化ほとんど見られません。日本は、ブラジルから多くの地下資源や大豆を輸入している以上、アマゾン川流域の森林破壊と決して無関係とはいえません。
私たちは森林破壊とどのように向き合っていけばよいのでしょう。日本などの先進国が果たすべき役割とともに考えてみましょう。