16世紀ごろ、ローマ教皇を中心とするローマ教会は、皇帝に対抗して、土地や権力を集めていた。これに対し、ドイツでルターが「人々が救われるのは信仰のみによる」として信仰のよりどころを聖書に求めるなど、キリスト教の改革運動が始まった。彼らのこうした教えに基づくキリスト教徒をプロテスタント(新教徒)といい、ローマ法王を中心とするものたちはカトリックと呼ばれる。この改革の結果として、ヨーロッパでは、プロテスタントの勢力が強くなり、カトリックの勢力回復を進めるイエズス会などは、アジアなどの海外に布教活動を展開することになった。 |