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経済島の大冒険 6 日本銀行の役割 「銀行の銀行」と「政府の銀行」 |
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日本銀行が「銀行の銀行」ってどういう意味なの? | ||||
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日本銀行(日銀)の取引先は、銀行と政府だ。私たち一般市民や会社は、日銀に直接お金を預けたり、借りたりすることはできない。 日銀は、一般の銀行からお金を預かり、必要があれば銀行へお金を貸すことがあるので、日銀は「銀行の銀行」といわれているのだ。 また、日銀は国債などを一般の銀行に対して売買し、世の中に出回る資金量(お金)を調整することで、景気や物価を安定させようとするのだ。このように日銀が景気や物価に影響を与えようとする政策を金融政策という。 |
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景気を安定させるってどういうふうにするの? | ||||
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景気とお金の量の関係を考えてみよう。景気が悪いときにはお金が世の中に出回らないので、お金の量を増やしてやればよい。反対に景気が良いときには世の中に出回っているお金の量を減らせばよい。 日銀は景気が悪いときには世の中にお金が出回るように、銀行の持っている国債などを買ってあげる。すると、銀行には国債を売ったお金が入る。このお金が個人や会社に貸し出すことのできるお金になるんだ。このとき、貸し出す資金量が多いと金利は下がるのでお金が借りやすくなる。したがって世の中にお金が出回り、景気が活発になるんだ。 反対に景気が良くなりすぎると世の中にお金が出回りすぎ、物価が上昇する(インフレーション)。景気が良すぎることもいいことだけではないんだ。そこで、日銀は持っている国債などを銀行に売り、銀行の持っているお金を回収するんだ。お金が回収されるので銀行の貸し出す資金量は減り、金利が上がるのでお金が借りにくくなる。すると世の中に出回るお金が減るので景気は落ち着くんだ。 この日銀と銀行の国債などの売買を公開市場操作という。公開市場操作は金融政策の主な手段なんだ。景気を安定させることは日銀の中央銀行としての重要な仕事の一つなんだ。 |
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日銀が「政府の銀行」とってどういう意味なの? | ||||
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政府の主な収入である税金は日銀の政府預金に預けられ、国の仕事に使う経費は日銀から支払われるんだ。政府のお金の出し入れも日銀の仕事なんだ。だから日銀は「政府の銀行」といわれるんだ。 日本銀行について、もっと知りたい人は日本銀行のホームページも見てみよう。 【リンク先】 日本銀行を「知る」「楽しむ」(日本銀行公式ホームページ内) |
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