水草やじゃりは入れなくてもだいじょうぶなのですか? |
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水草やじゃりには目に見えない「細菌」や「原生動物」といった生き物がついている場合があります。これらの生き物が水そうの中で増えると、メダカに病気を引き起こしたり、体調を崩す原因となったりします。ろ過装置の付いたポンプを使えば、じゃりや水草の代わりをすることができます。ただ、おくびょうなため物陰に隠れる性質があり、人の出入りが激しい場所では水草が身を隠す良い場所になりますのであった方が良いでしょう。そうでなければ必要ありません。
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ヒレが白っぽくなっていますが、どうしたらいいですか? |
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ヒレや体表に白い膜がかかったようになり、元気がなくなるときがあります。メダカも光不足や温度変化、水質の悪化などによって体調が悪くなるときがあり、そうすると原生動物などに寄生されたり、カビが生えてきたりします。他の元気なメダカにうつす時もあるので、別の水そうに移し、薬を入れて治療します。薬は熱帯魚などを扱っているお店で買うことができます。
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水そうのそうじや水かえはどうしたらいいですか? |
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与えるエサの量や水そうの大きさによって変わります。45cm水そうであれば、一週間に一度1/3程度の水を入れ替え、月に一度水そうのそうじをします。メダカの数やエサの量が多い時は、もっとひんぱんにそうじや水かえを行います。また、ろ過装置を使っている場合は、そのフィルターを1週間に1度そうじしてあげます。 |
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なかなかたまごを付けません。何が悪いのでしょうか? |
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まず、水そうのなかのオスとメスの数を確認しましょう。同じくらいか、メスがやや多めの方が産卵には好条件になります。メスが産卵する条件は、水温、光、エサの量のすべてが整ってなければいけません。もう一度確認してみてください。ただ、条件を整えたからといって、すぐに産卵をするわけではないので、2週間くらいはしっかりとエサを与えてようすを観察します。くれぐれもストレスを与えないように。 |
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寒い時期はどうしたらいいですか? |
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水温が下がると、水そうの底の方でじっとして動かないようになります。これは、体温も同時に下がっているためであり、エサを食べる量も減ります。冬の間は1日1回のエサやりで十分です。 |
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何年くらい生きているのですか? |
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野生のメダカは1〜2年程度であると言われていますが、はっきりとしていません。ただ、水そうの中で管理すれば3〜4年は生きているようです。 |
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産まれたばかりの子メダカは、親メダカといっしょにしてはいけないの? |
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産まれたばかりの子メダカは、親メダカにとってはエサに見えるようで、すぐに食べてしまいます。子メダカは1ヶ月程度は親メダカとは別の環境で育て、1cm位になったら同じ水そうに入れてあげます。 |
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どのくらいたまごを産み続けるのですか? |
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条件さえ整えてあげれば寿命のある限り産卵を続けます。産卵するためには14時間以上の連続した明るい時間が必要であるため、野外では9月頃には産卵しなくなります。しかし、部屋の中で25℃に加温し、蛍光灯で光をあててやると、冬でも産卵は続きます。 |
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たまごに白っぽいもやもやしたものがついていますが何ですか? |
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元気なたまごは透明です。白っぽいもやもやしているのは、たまごにカビが生えている可能性があります。顕微鏡で拡大して見て、中がにごっていないか確認し、にごっていなければ水道水で洗ってようすを見てください。カビは他の元気なたまごに移ることがあるので、他のたまごをきれいな別の容器に移します。 |
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野外ではどんなところにメダカはいるのですか? |
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メダカにとって生活しやすい環境を考えてみましょう。子メダカが生活できないといけないので、@年間を通して安定して水がある。A大雨が降って増水したときに、逃げ場所がある。Bメダカにとってのエサが多量にある。ということがわかると思います。水田近くの小さな水路や、湿地帯を探して見てください。はじめは誰かに場所を教えてもらい、どのようなところにいるか実際に見ることも大切です。「メダカがいる」ということと、「メダカが繁殖(はんしょく)している」ということが別の場合もありますので注意しましょう。 |
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放流してはいけないと聞きましたが、それはなぜですか? |
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野生のメダカが減っているので、水そうで増やしたメダカを放流したくなるかもしれません。しかし、元々メダカは繁殖力の強い種ですので、メダカが生活するために必要な条件が整っていれば、自然に増えてきます。減っているということは、「メダカにとって生活しやすい環境ではない」ということで、いくら放流をしても死んでしまいます。また、「水そう」は人工的な環境であり、本来野外では生き延びなかった子メダカも混じっています。人工的な環境で育てたものは、できる限り管理できる環境で育て、野外には出さないのがルールです。 |