植物Q&A
たねをまいたのにめがでてきません。なぜですか?
いろいろなことが考えられます。
①たねが古くなって死んでしまった。あるいは、もともと、そのたねにはめが出る力がなかった。
たねも生きているので、植物のしゅるいによっては1年で死んでしまうものもあります。また、たくさんのたねの中には、もともとめが出る力がないものがあります。つかったたねをもう一度かくにんしてみましょう。
たねは、高いおんどの場所や、じめじめしたところが苦手です。あまったたねはふくろに入れて、冷蔵庫に入れておくといいでしょう。
②たねまきの方法をもう一度かくにんしてみよう。
小さなたねを深くうめてしまうと、地面まで出てくることができません。ふつうはたねの大きさの2倍ていどの土を上にのせます。小さな植物のめにとっては、上にのっている土を押しのけながら地面の出てくることは大変なことです。たねをまいた後で、上から押さえつけたり、ふみつけたりしないようにしましょう。
③水はしっかりまきましたか?
たねをまいてから子葉がひらくまでの間は、特にかんそうに弱いので、水まきを忘れないようにします。
たねまき用の土はふつうの土となにがちがうのですか??
たねをまいてからめが出てくるまでの間は、植物にとっても生きるか死ぬかの大変なときです。たねまき用の土は、めが出てくるまでの植物が、生活しやすいように作られたものです。かんそうしないように水をたくわえる力(保水力)と、めが出るために必要なしんせんな空気をたくわえる性質(通気性)をもった、植物にとってやさしい土といえます。
赤玉土とはどのような土ですか?
根のせいちょうをしらべるじっけんで、赤玉土をつかいました。じつは、わたしたちが口から空気を吸ってはき出しているように、根もこきゅうをしています。そのため、ねんどのような土だと根のせいちょうが悪くなってしまいます。赤玉土は、赤土をつぶの大きさで分けたり、つぶがつぶれないように焼き固めたものです。つぶの外側にはすき間ができるので、しんせんな空気が入りやすく、つぶの中は水をたもつことができるすぐれた土です。
水まきはむずかしいと聞きました。どんなところにちゅういすればいいですか?
たねをまいてから、子葉が出て葉がのびてくるまでの間は、やさしく水まきをすることが大切です。とくに小さなたねを使った場合は、まだ根もあさく、強く水をかけてしまうと、表面の土といっしょに植物も流されてしまうことがあります。目のこまかなジョロで少しずつやさしくかけます。
植物がどんどんそだっているときは、水と同じくらいたくさん空気を根は必要としています。「水をまく」ということは、植物に水をあたえると同時に、土の中の古い空気をおい出し、新しい空気を送り込むはたらきもしています。元気にそだてるためには、表面の土がかわいたらたっぷり水をまくことが大切です。たっぷりとは、プランターやはちの底から水が流れ出るまで水をまく、ということです。
スケッチをかくときにはどんなことに気を付けたらいいですか?
いちばん大切なことは、スケッチする植物をよくかんさつして、そのとくちょうをつかむことです。葉はどんな形をしているのか、くきのどこから葉が出ているのか、くきの太さはどうなっているか、などしっかりとかんさつしてからかきはじめます。
できるだけ大きく、はっきりとした線で、手前にあるものからかいていきます。かんさつした植物のとくちょうを絵でかくことにちゅういしていれば、だんだんうまくかけるようになります。
かんさつカードをかくときにはどんなことに気を付けたらいいですか?
「かんさつしたこと」は、スケッチにかきこむようにします。ちょっとしたことでもいいので、しっかりとかんさつして、発見したことをかきます。
かんさつして、ふしぎに思ったことや、考えたことは「自分のいけん」になるので、べつのらんに分けてかくといいでしょう。
オクラをうまくそだてるにはどうしたらいいですか?
オクラは、あたたかいところでよくそだつ植物ですので、きおんが高くなってこないとせいちょうしてきません。また、ひりょうをたくさん必要とする植物ですので、多めにひりょうをあたえます。
そだてていた植物が、秋にかれてしまいました。死んでしまったのですか?
冬は植物にとってはきびしい季節です。そのきびしい季節をのりきるためにいろいろな方法をとります。地面の上はかれても、根は生きている場合もあります。ホウセンカやヒャクニチソウ、オクラなどは春にめが出て秋にはかれて死んでしまいます。しかし、このような植物も、夏から秋にかけてたくさんのたねを残すことで、きびしい冬をのりきろうとしているのです。くわしくは4年生で学習します。