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ミジンコの単為生殖
ミジンコは小学校の教科書にも登場するとても身近な生き物です。その生殖のしくみを見てみましょう。
単為発生
ふつうの有性生殖
多くの子を持つ雌
子が出てきたところ
耐久卵を持つ雌
耐久卵
ミジンコの眼は1個です。眼が形成されているので、すでに、ある程度成長した子が背中にいることが分かります。
1匹の雌は耐久卵を2個つくります。体外に放出された耐久卵は、ふつう上の写真のように、2個ずつつながっています。
ミジンコは小さな甲殻類(エビやカニのなかま)で大部分は淡水にすんでいます。生育環境のよいときは、卵が雌の体内で受精せずに発生を開始し、雌の子が直接生み出されます。エサ不足や水が干上がってしまう等の生存の危機がせまると、雄が生じて、雌雄でふつうの有性生殖をおこない受精卵をつくります。この卵は耐久卵といわれ、まったく水分のない乾燥状態でも生き続けることができます。そして生育環境が整ったときいっせいにふ化します。