①おく山に紅葉ふみ分け鳴くしかの声きくときぞ □ は悲しき
山奥(おく)で紅葉をふみながら鳴くしかの声を聞くと,□ の悲しさがとりわけ強く感じられる。
②山里は □ ぞさびしさまさりける人目も草もかれぬと思へば
山里は,□ こそさびしさがいっそう強く感じられることだ。来る人もなく,草もすっかりかれてしまうと思うと。
③ひさかたの光のどけき □ の日にしづ心なく花の散るらむ
こんなに光のどかな □ の日に,どうしてさくらは落ちついた心もなく散っているのだろう。
④ □ の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづこに月宿るらむ
□ の夜は短いので,まだ日が暮れたばかりだと思っているうちに,もう夜が明けてしまったが,月は雲のどのあたりに身をかくしているのだろうか。