俳句の世界４　答え・解説

　冬の情景を表している句は，ウです。

　ア　雪とけて村一ぱいの子どもかな　　　　　　　　　　　　小林一茶

　この句の季語は雪どけ（雪とけて）（春）です。雪国では，長い冬の間，雪が積もり外で遊ぶこともできません。春になって雪がとけ始めると，春を待ちわびていた子どもたちが，大喜びで外へ飛び出します。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　イ　この道の富士になり行くすすきかな　　　　　　　　　　河東碧梧桐

　この句の季語はすすき（秋）です。富士の裾野（すその）の秋をみごとに表現していますね。

　ウ　ほこほこと朝日さしこむこたつかな　　　　　　　　　　内藤丈草
　　　　　　　

　この句の季語は，こたつ（冬）です。冬の朝，部屋にさしこむ朝日の暖（あたた）かさが伝わってくるような句ですね。