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俳句の世界　１　答え・解説

　春の情景を表している句は，イです。


　ア　涼しさや縁より足をぶらさげる　　各務 支考

　 　この句の季語は涼しさ（涼し）（夏）です。
　暑い季節だからこそ，「涼しさ」が心地（ここち）よく感じられるのですね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　イ　夕桜家ある人はとく帰る　　　小林 一茶　
　 　この句の季語は夕桜（春）です。
　春の夕暮れのもの悲しさが，作者の悲しみを，より深いものにしているようですね。
　　　　　　
　ウ　目には青葉山ほととぎす初がつを　　山口 素堂　　　　　　
　 　この句には，青葉　ほととぎす　初がつをと，夏を表す季語が3つもよみこまれています。
　１つの俳句には１つの季語をよみこむのがふつうですが，ここでは初夏を代表する3つの季語によって，季節が生き生きと表現されています。