「枕草子」は,平安時代の代表的な随筆です。筆者の清少納言は, 宮中での見聞などを,みずみずしい感覚でとらえ,簡潔な文章で表現しました。
【問 題】 次の文章は,「枕草子」第一段です。①~④には,それぞれ「春」「夏」「秋」「冬」のどれがあてはまるでしょう。(段落の順序は入れかえてあります。)
「枕草子」は,平安時代の代表的な随筆です。筆者の清少納言は, 宮中での見聞などを,みずみずしい感覚でとらえ,簡潔な文章で表現しました。
【問 題】 次の文章は,「枕草子」第一段です。①~④には,それぞれ「春」「夏」「秋」「冬」のどれがあてはまるでしょう。(段落の順序は入れかえてあります。)
【①】は夕暮れ。夕日のさして山の端いと近うなりたるに,烏の寝どころへ行くとて,三つ四つ,二つ三つなど飛びいそぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるが,いと小さく見ゆるは,いとをかし。日入り果てて,風の音,虫の音など,はた言ふべきにあらず。
【④】はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず,霜のいと白きも,またさらでもいと寒きに,火など急ぎおこして,炭もて渡るも,いとつきづきし。昼になりて,ぬるくゆるびもていけば,火桶の火も,白き灰がちになりてわろし。