【問 題】 次の①~④の中から字余りの歌を選びましょう。
春の鳥な鳴きそ鳴きそあかあかと外(と)の面(も)の草に日の入(い)る夕(ゆふべ) 北原白秋きたはらはくしゅう
瓶(かめ)にさす藤(ふぢ)の花ぶさみじかければたたみの上にとどかざりけり 正岡子規 まさおかしき
不来方(こずかた)のお城の草に寝ころびて 空に吸はれし 十五の心 石川啄木いしかわたくぼく
みちのくの母のいのちを一目見ん一目みんとぞただにいそげる 斎藤茂吉さいとうもきち
イ 「みじかければ」 6音で字余り
「みじかければ」を読むとき,少しゆっくり読んでみよう。そして,そこで少し間をおいてみよう。 「みじかくて」などの5音ではなく,「みじかければ」と6音で詠(よ)んだ子規の,深い思いを感じ取ることができるかもしれない。