あすなろ学習室国語の部屋表現の部屋(中学校)>比喩

   比喩(ひゆ)3 答え・解説

@ メロスはざんぶと流れに飛び込み,百匹の(大蛇)のようにのたうち荒れ狂う波を相手に,必死の闘争を開始した。
                    太宰治「走れメロス」より
A しろ毛の(うさぎ)のようにおどおどとうずくまり
宝石のようにきらめく眼をみはって
わたしはかぎりなく大空のとびらをたたく。
                    大手択次「母韻の秋」より
B わたくしは毎日を
)のように教室でうたってくらした
                宮沢賢治「生徒諸君に寄せる」より
C 人家は地面にへたばって
おおきな(
蜘蛛)のように眠っている。
         萩原朔太郎(はいぎわらさくたろう)「遺伝」より
D 月のいとあかき夜,川を渡れば,牛の歩むままに,(水晶)などの割れたるやうに,水の散りたるこそ,をかしけれ。
                      清少納言「枕草子」より
【現代語訳】
 月のとても明るい夜,牛車で川を渡ると,牛が歩くのにつれて,水晶などが割れているように,水が散っているのは,すばらしい。
                     

                           *一部の作品の表記を現代仮名遣いに改めてあります。

 それぞれの比喩によって,作者が伝えようとしているのは,どんなイメージでしょう。もう一度読み返して,想像してみましょう。