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じゅうたん文化
トルコ民族は元々遊牧を業としていました。その遊牧生活の中からじゅうたんが生まれたと言われています。家畜の群れとともに生活を送っている遊牧民たちは、家畜用の草を求めて年に2回、春と冬に大移動をします。その移動距離は500kmに及ぶこともあるので、一気に移動することはできません。テントや家財道具をまとめてラクダやロバの背にのせ、家畜といっしょに一日移動したら、その場でテントを張る。数日間滞在した後、最終目的地である遊牧地を目指して再び移動を始める。このような移動式のテント生活を送る遊牧民にとって最も重要な家財道具、それが、じゅうたん。テントを張ってじゅうたんを敷けば、あっという間に住居のできあがり!そして、移動を再開するときは、じゅうたんをくるくるっと巻けばあっという間に移動開始!こうして生まれたじゅうたんは、今でも名残として遊牧民や定着民の家庭に必ずあるそうです。1平方cmに糸の結び目が130個以上ある極上の手織りじゅうたん一畳を一つ製作するのに一年はかかるので、高価であるのも納得。じゅうたんは財産として、また嫁入り道具のひとつとして使われてきましたが、昔からじゅうたんにお金をかける伝統があるトルコでは、誰かの家に招かれたら、玄関や客間に敷いてあるじゅうたんを褒めるのが、礼儀とされているので、その時はチョクイイ(とてもいい)!の一言を忘れずに!歩行者天国ならぬ羊天国?!
信号がひとつもない道路で突然バスが急停車。何かと思ってふと窓の外を見ると、何と 羊の大群が羊飼いに導かれて道路を横断しているではないですか。郊外ではこれは日常 的に見られるシーン。さすがじゅうたん王国トルコ!道路では、羊の大移動が最優先さ れるので、一度移動が始まったら5分、10分待つことはあたりまえのようです。
コーヒーブレイク: トルコでは買い物をする時には値切るって本当?
トルコのバサール(市場)では、値札がついていないものが多く、客と店員との間の交 渉で値段が決定されます。店員は最初、実際の2,3倍の値段を求めてくるので、とに かく値切って値切ってまたさらに値切るのが常識。実はこのかけひきが買い物の醍醐味 でもあるのです。じゅうたんのような高額なものになると、チャイ(紅茶)が出され、 ゆっくり値段を交渉していくこともあります!