伊勢物語

伊勢(いせ)物語は在原業平(ありわらのなりひら)が主人公とされる歌物語です。次の文章は、都を旅立った主人公が、途中、静岡県で富士山を見た時の場面です。
富士の山を見れば、五月(さつき)のつごもりに、雪いと白う降れり。

  時知らぬ山は富士の嶺(ね) いつとてか鹿(か)の子まだらに雪の降るらむ

 その山は、ここにたとへば、比叡(ひえ)の山を二十(はたち) ばかり重ねあげたらむほどして、なりはしほじりのやうになむありける。

              
つごもり:下旬(げじゅん)、終わりころ
                鹿の子まだら:子鹿(じか)の背中の模様
                ここ:京都
                しほじり:塩尻(しおじり)、塩を取るため、
                     海岸に砂を丸く高く積み上げたもの
問題
文章を読んで、後の問いに答えなさい。

@五月(ごがつ)のことを古典では五月(さつき)と言うように、それぞれの月には、古典での言い方(異名)があります。次の月は異名(いみょう)で何と言うでしょうか。

    ア 一月       イ 七月       ウ 十一月


A古典の時代では太陰暦(昔のこよみ)が使われていたため、現在と季節の感覚が少し異なっています。それでは、太陰暦(たいいんれき)の五月の季節は、春夏秋冬のどれにあたるでしょうか。 

    ア 春       イ 夏       ウ 秋      エ 冬

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